モンキー(HONDA)
趣味性抜群のワクワクするバイク
モンキーはコアなファンを生み出し、多くのバイク愛好家を魅了してきたバイクです。HONDAというメーカーにはビジネスバイクの王者ともいうべきスーパーカブ50がありますが、スーパーカブが商業利用に向いているなら、モンキーは遊ぶためのマシンといえるでしょう。
コロンとした愛らしい見た目をしたモンキーは、ミニバイクの中でもかなり小さい部類に入るバイクです。車両重量はわずか68kgと、男性であればこの体重を下回るほうが難しいかもしれません。体格のいい人が乗ればモンキーを抱え込むようにして走ることになります。そういう意味では、非常に愛嬌のあるバイクといえるのかもしれません。
軽量で、パワー感にも欠けるため、非力という表現はしっくり来ます。しかし、100km/lを叩き出すほど燃費が良く、小さいながら根性のあるマシンです。
もっとも、いくら燃費がいいといっても、どちらかといえば近場をうろうろするためのバイクといえます。数十kmも走ることは想定していないでしょう。ミニバイクなので、高速道路に乗ることすら想定していません。それでも、モンキーをこよなく愛するファンの中には、ロングツーリングを楽しむ猛者もいます。
惜しまれながらも生産終了へ
モンキーは1967年に販売されてから長く愛され、リニューアルを繰り返していましたが、どんどん厳しくなった排ガス規制に対応できなくなり、2017年に生産終了となりました。
最終型は事前予約制で500台発売され、申し込みが殺到。ホンダ本社で公開抽選と生産終了を惜しむセレモニーがとりおこなわれました。マシンが生産終了するだけでこれほど大々的なセレモニーが企画されるのは異例なことです。このエピソードからも、どれほどモンキーが愛されていたのか分かります。
だんだんとタマ数が少なくなっている人気車種
ミニバイクの市場は縮小傾向にありますが、そんな時代に逆らうように、プレミアがついて発売当初よりも値上がりしているマシンさえあります。モンキーもその1台といえるでしょう。
モンキーは、カスタムのベース車としての大変人気が高いモデルです。新車で手に入れられなくなったため、中古市場でもあまりお安いとはいえません。買取価格に関しては、販売時期やカスタムの有無、傷、事故、劣化によっても変わるので買取ショップのサイトでチェックしておくといいでしょう。