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若手ライダー育成を目的に始まったFIM MiniGP World Series

FIM MiniGP World Seriesとは

FIM MiniGP World Seriesは、2021年にFIM(国際モーターサイクリズム連盟)とDORNAスポーツによって設立された、若手ライダー育成を目的としたレースシリーズです。このシリーズは、世界各地で開催される大会を統一されたレギュレーションのもとに運営し、若いライダーに平等な競技機会を提供することを目指しています。

私はFIM MiniGP World Seriesに参加したことで、多くのことを学びました。まず、参加資格は10歳から14歳までで、使用するマシンはイタリア製の「Ohvale GP-0 160」という専用車両です。このマシンは、ミニバイクながらも本格的なレーシング仕様で、ピレリのタイヤとモチュールの潤滑油を使用します。初めてこのマシンに乗ったとき、そのパワフルさと操縦の難しさに驚きましたが、次第にその特性に慣れていきました。

レギュレーション

FIM MiniGP World Seriesのレギュレーションは非常に厳格です。すべての参加者は同じマシンを使用し、競技規則や技術規則も統一されています。この統一されたルールのおかげで、ライダーは純粋に自分の技術を磨くことが求められます。私もこのレギュレーションに従うことで、自分のスキルを大いに向上させることができました。

特に印象的だったのは、日本シリーズの上位3位に入ると「MiniGP World Final」に参加する権利が与えられることです。このファイナルに参加することで、更なるステップアップを目指すことができます。私は一度、ファイナルに進出したことがありますが、世界中のライダーとの対決は非常に刺激的で、多くの経験を得ることができました。

私の体験

このシリーズに参加する中で、私自身がどれほど成長できたかを振り返ると、とても感慨深いです。初めてのレースでは、緊張でいっぱいでしたが、他のライダーたちとの交流やアドバイスを受けることで、次第に自信を持つことができました。特に、専属メカニックが3台のマシンに対して1名ずつ配置されているので、安心してレースに集中できました。

レースの合間には、他のライダーたちと切磋琢磨しながら技術を高め合いました。あるレースでの一コマを振り返ると、スタート直後のコーナーで一瞬のミスが命取りになりかけたことがありました。しかし、その経験があったからこそ、次のレースでは冷静に対処でき、見事にトップ3に食い込むことができました。

FIM MiniGP World Seriesは、私にとって単なるレース以上の存在です。多くの挑戦と学びが詰まっており、これからもこの経験を糧にして、更なる高みを目指していきたいと思っています。もし、ミニバイクに興味があるなら、ぜひこのシリーズに挑戦してみてください。きっと、素晴らしい体験が待っているはずです。

ミニバイクのレース